先日、虎屋文庫 顧問の先生の月一回の「和菓子と歴史」のワークショップに行ってきました。
お話も、楽しく、とても勉強になるのですが、
お楽しみがもうひとつ。
毎回、先生が、虎屋の上生菓子をもってきて下さいます。
先生が、「今月は、お雛様の薯蕷饅頭です。」
と、おっしゃいました。
私は、心の中で、華やかなものを期待していたので、
薯蕷饅頭かぁ、、と、
少し、残念な、気持ちになりました。
でも、運ばれてきた薯蕷饅頭をみた瞬間、
感性のアンテナが急上昇しました。
虎屋 薯蕷饅頭「蛤形」
角度を変えると
なんて、品がいいのでしょう!!
白と焼印の茶で、こんな素敵な表現ができるでしょうか?
これは、絶対、黒の漆のお皿で、いただきたいと思い、いつもは、教室でいただくのですが、
お持ち帰りしました。
そして、娘と分けながらいただきましたら、、、
また、仰天!!!
ホクホクを超えて、ポクポクした白あん!!
これは!と思い、原材料をみたら、
通常白いんげん豆の白あんが多い中、
貴重で、高価な白小豆100%のあんでした。
本当に、品がよく、美味しい薯蕷饅頭でした。
ハレの日のお雛様には、ピッタリです。
シンプルなものほど、
素材のよさ、
職人の技、
込められた心を、
感じるものだなぁと、
薯蕷饅頭に、教えられました。
わたしも、、
まずは、あんから、心をこめて。
和菓子教室 おけや