霜月、最終週に和菓子の歴史についての
ワークショップでした。
帰りに、鶴屋八幡で、和菓子を。
・薯蕷饅頭、月餅製「織部、峠の朝」
私見ですが、鶴屋八幡さんの月餅皮(印象としては、ういろう)は、もちっしこっとして、おいしいと感じます。機会がありましたら、是非。
しかし、「峠の朝」何て素敵な菓銘なのでしょう!
これに因んで、キーンと空気の澄んだ朝の風景
ススキ。
イチョウ。
・「虎屋 亥の子餅、鶴屋八幡 亥の子餅」
ワークショップでも亥の子餅のお話が。
亥の月、亥の日、亥の刻に、亥の子餅を食べると、
多産の亥にあやかり、家が繁栄すると。
亥は、火伏せの神様、京都愛宕神社の使いでもあるため、お茶の世界では、炉開き、江戸では、コタツを出す日となるそうです。
とりわけ、狛犬がわりに亥を祀る京都の護王神社では、亥の子祭りを行います。その時に調達される亥の子餅が鶴屋吉信製だそう。
・鶴屋吉信「亥の子餅」
亥の子餅切り口百景。
「鶴屋吉信、虎屋、鶴屋八幡」
霜月限りの亥の子餅。
お店によって、味は随分変わります。
食べ比べ、、個性があって、本当に楽しかったです。
来年、是非ともお試しください。
・自家製「亥の子餅」
夜桜ならぬ夜イチョウ。
黒と黄色ってベストマッチですね。
桜の蕾が春に向け準備中。
自然って、本当に、逞しいなぁ。
私も、力強く、頑張ろう!
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時は変わり、師走に。
娘が、耳学問で、聞いてきた話を。
千利休が、塵一つない庭を、掃除するよう命じられました。それを受け、利休は、木を揺らして落ち葉をハラハラとおとし、庭に風情を添えたそうです。
日本庭園の原点みたいな話ですね。
そして、それならばと、、
今日の和菓子は、千利休が好んだ「芥子餅」を。
・「芥子餅」
求肥で、新豆の白あんを包み、
煎りたての芥子の実を纏って。
幸せの味でした。
この美味しさは、生徒さんにも味わっていただきたいので、教室でやりたいと思います。
「芥子餅」を見るたびに、、
素朴と品を両方兼ね備えたお菓子の佇まいに、
心底憧れます。
千利休の感性は、色々と深く素晴らしいですね。
また、来年の歌会始のお題は「実」。
芥子の実で、実りある来年を願いたいと思います。
今日は、新豆で白あんを炊きました。
新豆の透き通った幸せの味。
師走のお稽古で使います。お楽しみに!
新潟の水の綺麗なところで、
野菜作りをしている母のいとこからの、
みずみずしいお野菜が。
野菜も白の冬景色です。
しかし、、みんな、愛情たっぷりかけられた
いい顔してるなぁ。
寒くなりましたので、
お野菜を沢山食べて、風邪などひかぬよう
お体ご自愛下さい。
和菓子教室 おけや
★インスタはこちら★→@wagashi_okeya
★★★今後の教室の予定★★★
暫くは、少人数、小規模の教室となります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
誠に勝手ながら、来年、一月、二月は、教室をお休みさせていただきます。
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来年三月は、去年中止になったお花見の和菓子のリベンジを2クラスで考えております。 よろしくお願い致します。
・「桜餅」
・「三色だんご」
※来年の弥生のお稽古の告知は、今週末までに、当ブログにて、させていただきます。よろしくお願い致します。