私の夏の和菓子の定番。
・今日の和菓子「豆かん」
今年は、数えられないくらい沢山作りました。
この夏最後の豆かん。
地元、櫻木神社で祈祷された、特別な禊ぎの天草を使って。
塩豆は、いつも土鍋の蒸し器で。芯まで柔らかく。
三重の陶芸家をお父様にもつママ友からの土鍋。
教室の山芋やかぼちゃも、この蒸し器で。
何だか優しい味になる気がします。
私のあんみつ、豆かんは、沖縄の仲宗根黒糖さん
の黒糖がないとはじまらない!
地釜でじっくり一人で煮詰めた真っ直ぐな黒糖。
この夏、沢山使わせていただいた感謝をとじこめて、
黒蜜を作りました。
この夏は、飲むと元気になる赤紫蘇シロップも、
沢山作りました。
かんてんにも、かけて、さっぱりと。
赤紫蘇も、秋に向かうと色がかわり、
ボルドーに近づく気がします。
豆かん。あんみつ。悔いがないくらい作りました。
これで、夏を和菓子に閉じ込め、悔いなく、
少しずつ秋の和菓子へ移行していきたいと思います。
そんな夏の和菓子を作り終え、
いつもより遅くなった犬の散歩。
何と!サプライズ花火が!
夏から最後にプレゼントをもらったみたいです。
感謝、感謝。
そして、毎夏、必ずつくるものの真打ち。
・今日の和菓子「水羊羹2021」
夏の餡炊きは、沸騰いえいえ通称 地獄谷との闘い。
艶のある水羊羹用のこし餡ができました。
水羊羹。相当、長いことつくっているので、
私の妹、娘二人の計三人は、水羊羹にとてもうるさいです。
毎年、少し変化をいれたくなる私。
あの三人は、それを必ず、嗅ぎ当てます。
いつだったか、5gしか入っていない、葛粉を、
本わらび粉に変えた時が。
「このプルンプルンは、何?」
わたし。汗。
5gの変化を嗅ぎ当てる三人。恐るべしです。
今年の変化は、、
今まで、寒天液に三温糖と和三盆を加えていたものに、
すこしピュアさを出したくて、、
寒天液に、上白糖と少しの黒糖、和三盆にしてみました。
出来上がってみると、、
ピュアな味には仕上がりましたが、
娘曰く「味に深みがない!!あの三温糖の雑味があるから、味が奥深くなるんだよー。」
わたし。汗。
水羊羹、雑味があったほうが、奥深くなるのですね。
人間も、光とともに、少し雑味や影がある人の方が、
光だけの人よりも魅力的ですよね。
水羊羹に、いろいろを学びます。
後日。
三温糖と和三盆で、水羊羹作り直しました。
・「水羊羹2021コンプリートバージョン」
かのお三方も納得の味。
この組み合わせは、口の中で、
初めに感じた味が、もう一段階変化していきます。
やっぱり、このしみじみした味が、心を掴みます。
これが、奥深さなのだなぁ。
ゆうならば、どこまでも透きとおっている前回の、
水羊羹は、綺麗で、ニュートラルで、みんなに寄り添えるモーツワルトみたいな水羊羹。
雑味を加え、口の中で味が変化し、しみじみとした郷愁に心が掴まれる今回の水羊羹は、心に入って感情を揺らがせるパッションのベートーベンみたいな水羊羹。
ちなみに、あのお三方のコメント。
レシピは、ほぼ完成形だから、あとは、こしきの
メッシュで喉越しの微調整と、切り口の包丁さばきだね!だそうです😅
ひーー。水羊羹奥深し。
また、豆かんに、水羊羹を作りました。
妹、友人達に、最後の夏を贈りました。
「送る夏」は、私にとって「贈る夏」だったようです。
大好きなスイカ。
もう、おわりだなぁ。
夏の虫食い葉っぱと、
秋っぽくなってきた夕暮れ。
少し遠くにいる秋が始まりだすと、、
栗蒸し羊羹、栗の茶巾、着せ綿、、
また、秋を追いかけるのに忙しくなります。
全力でおいかけよう🍁
※今回、同時に二つ投稿をしております。一つ前の、
「稲穂実る〜葉月のお稽古②」も覗いていただけるとありがたいです。よろしくお願いします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
次回長月のお稽古にご参加の皆様へ。
次回長月のお稽古は、今のところ、感染対策に十分気をつけて、開催の予定でおります。
尚、不安を抱く方は、キャンセル料はかかりませんので、早めのキャンセルをご連絡ください。
また、万が一、開催に変更がある場合は、当ブログにて、お知らせさせていただきます。
よろしくお願い致します。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
和菓子教室 おけや
★インスタはこちら★→@wagashi_okeya
★★★今後の教室の予定★★★