手賀沼ブルーの空。
日に日に濃くなり、ジリジリとした
夏の空模様となりました。
2ヶ月教室をお休みし、、時間もたっぷり。
でも、人の行き来が、しづらいコロナ禍。
逆に、人に会わなくても「今だから、できること」を、探して、やっています。
「今だから、できること」その①
老舗の和菓子を食べる。
お勉強をかねて、沢山の和菓子をいただいてます。
地元、柏高島屋にて、京都航空便にて、京都の和菓子をお重につめて。
・京の和菓子「千本玉寿軒の上生菓子」
左上、撫子。焼印の繊細さ、さりげない撫子色が素敵。
左下、さくらんぼ。何とも優しい色のグラデーションに、癒されます。
右上、沢辺の蛍。表現が緑。苔むした沢辺のイメージでしょうか。素敵。
右下、紫陽花。控えめで美しい緑のきんとんに、錦玉に、見立てた、雨に濡れたような紫陽花が!
紫陽花は、雨に濡れてこそ美しいことをお菓子から感じます。
色使い、季節の盛り込み方、
食べ手の想像の余地を残す形、
食べ手を想う気持ち、
一期一会の精神が全てに入っているような、、
とにかく、京都の和菓子は、どこを切っても、
勉強になります。
・京の朝生菓子「出町ふたば 豆大福、今西軒 おはぎ」
毎回買う大好きな安定コンビ。
おはぎは、葉月のお稽古でやりますので、
研究も兼ねて、分解しながら。
餅米が思ったより小さくて、
これが、ひとつの秘訣かなぁと。
あんの味を忘れないうちに、あん炊きをして、
味の研究をしてます。
塩豆との、塩梅も絶妙。塩梅ってすごく大切ですね。
このように、京都に行かずして、和菓子から、こんなに、京都を感じて、勉強させてもらって、ワクワクさせてもらえるのは、一重に流通にのせてくださる方がいるから。
心から感謝し、ありがたいなぁと思います。
「虎屋さんの和菓子」
特に気に入ったのは、、
左下 茄子餅。
うるち米新粉のしこっとした餅の中に、
ごま入り白あんが。夏にぴったりでとても爽やか。
右下 葛焼。
あんこの美味しさ、上質な葛、熟練の技が
際立つシンプルなおいしさ。
しみじみとするはずのシンプルな和菓子ですが、
シンプルなものを極めて、思いをこめて、
そこに技術が加わると、
とても感動があるということを、
虎屋さんのお菓子はいつも教えてくれます。
・菊家「あずまくだり、雨やどり、はすはな」
表現した和菓子たち。
夢を感じさせる和菓子。
豊かな感受性で、絵を愛で、それを表現する。
和菓子作りは、フルに五感を使うことを、
この和菓子が教えてくれています。
「今だから、できること」その②
旅行も、何の経験もできない日々。
時間もあるので、できる時は、映画館で映画をみることにしています。
スマホでも、気軽にみれる昨今ですが、
スクリーンで見る映画は、響き方が違います。
いろんな国にも旅できるし、
いろんな人生にも触れられるし、、。
それと、会話の中に素晴らしい言葉や、
どきっとする文があったりします。
ブータン山の教室より。
「将来は、先生になりたいです。
先生は、未来に触れることができるからです。」
その未来って、自分にとっては、何だろう?とか
映画の中の言葉から、思いを巡らせています。
スクリーンでみる映画。
いろんな豊かさの種が隠れていて、
和菓子作りの肥やしになっています。
いろんなことが、ままならない毎日ではありますが、
今だからできること、、探してみると、、
意外とあります。
私は、これを、将来の花にするべく、、
今は、肥やしの時と、思って、
今だからできることをやっています。
ゆくゆくは、宝物になるといいなぁ。。
和菓子教室 おけや
★インスタはこちら★→@wagashi_okeya
★★★今後の教室の予定★★★
★葉月のお稽古のお知らせ★
粒あん作りからのおはぎともう一種を予定しております。
8月9日月曜13:00〜
8月25日水曜13:00〜