桜の季節となりました。
そんな桜が美しく咲く時期を、
「花時」というそうです。
・今日の和菓子「花扇と葵」
錦玉の「花扇」は、桜の塩漬けだけで着色し、儚げな桜色に。
求肥の「葵」は、渋いお濃茶餡を中餡に、葵の葉の形に。やわらかい求肥の甘さと、お濃茶餡の渋みが好相性です。
・「お濃茶餡」
古の日本では、男女は、顔を合わせることなく、
和歌を、連歌として贈り、教養を確かめて、
好みの人を探していたようです。
唯一、男女が介して、顔を合わせる時があり、
それが、葵祭だったそうです。
この葵祭、、名前の由来は、、
男女が逢う日→ 逢ふ日祭→葵祭になったそう。
コロナ禍、いろんな人と会えないこのご時世。
いつか気軽に会える日を願って、、。
今日の菓銘は、「逢ふ日」を→「葵」に込めました。
この葵祭では十二単をまとった斎院(未婚の天皇家の女子)が、身を清める神事があります。
エピソードで、牛車にのった、6歳の女子の斎院に、
知り合いであった藤原道長が、声をかけたところ、
天上人なので、気軽に人前で返事のできない斎院は、
扇子をすっとだして、それに応えるという
趣ある行動にでたそうです。素敵ですね!
・「花扇」
ということで、今日のお菓子は、
「葵」と「花扇」となりました。
・今日の和菓子「落とし文」
恋文のひとつで、公然とは打ち明けられない気持ちを、相手の目に留まるようにあえて、落としておく緑の恋文。こんな雅なものがお菓子として、残っているなんて!和菓子は、やっぱり、いいですね。
SNSのなかった古は、手軽でないからこそ、、
ひとつひとつに想いを込めて、趣がありますね。
春の足元。小さき花たち。
手賀沼の菜の花畑。
「花時」、、散歩が楽しい時です。
華やかな景色に、ずっと散歩をしていたい気分です。
和菓子教室 おけや
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★★★今後の教室の予定★★★
暫くは、少人数、小規模の教室となります。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。