蝉の声が聞こえてくる季節となりました。
今年は、雨が続きますが、
雨を聴くのは、とても好きです。
庭の緑に沁み入るように落ちる音。
マンションの修繕工事で、
沢山置いてあるペンキの缶の蓋に、
雨粒が落ちて、いろんな雨音がまざって、
何かの演奏のような音。
雨音は、十雨十色ですね。
●外郎、錦玉「雨音」
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●心太、黒蜜「よくばり一口かん」
先日、妹のところへ送った豆かん。
心太に黒蜜をより多くつけて食べれる切り方を発見したそうです。↓(笑)
沖縄の仲宗根黒糖さんの黒糖は、
あの暑さの中、地釜でえんえんと煮詰めるので、
もはや、仲宗根さんの心をいただくような感じです。
海岸で育ったサトウキビの海の塩気も感じられるところも好きです。
つい、心太にたっぷりからませたくなります。
今回、熱中症になりやすい妹が、届いた豆かんを食べたら、すっーと体の熱がひいたそうです!
そこで、調べたら、寒天は、体の中を冷やす効果があるそうです。
そこに、ミネラルたっぷりの黒蜜、
塩分を含んだ塩豆。
豆かんは、夏に欠かせないおやつなんだと、
妹の熱を帯びたリサーチにて、教えてもらいました。
娘が、授業で、
谷崎潤一郎の随筆「陰翳礼賛」を読んだそう。
西洋の文化では、部屋の隅々まで明るくするのに対し、
いにしえの日本の文化は、陰影のもとにあって、
その暗がりの中で瞑想することが、
日本の文化の美しさを形成していたというようなことが記されていたそう。
和菓子にも、そういうものが、感じられる事があります。
たまたま、先日の和菓子の歴史についてのワークショップで配られたお菓子。
● 虎屋「島糖菓」
西表島の黒糖を使って黒一色の葛を纏ったお菓子。
黒文字を入れると、、 中から白小豆の餡が。
いろんな意味で、存在感のあるお菓子です。
やっぱり、夏は、ミネラルたっぷりの黒糖のお菓子が、
いいですね。
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●きんとん、外郎「感謝」
感謝という花言葉のお花を集めて。
カーネーション、ふうりん草を和菓子に。
感謝を伝えたい時の贈り物に、オススメです。
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ある日の夜散歩。
爽やかで、心地よい夏の夜風。
悠々とゆれる手賀沼。
雨で見れなかった上弦の月を和菓子に。
●寒氷、琥珀糖「瑠璃の月」
最後は、爽やかな朝散歩にて。
朝露を纏った夏の草。
和菓子教室 おけや
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