糖質フリーが、叫ばれる昨今。
お砂糖を使う和菓子を作る身としては、
健康とはかりにかけると、肩身がせまく、
本当に和菓子を、おすすめしてよいのか?
自分の中で葛藤することが、ありました。
しかし、そんな私の考えを導くような出来事がありました。
父がなくなった時の事です。
当日は、涙にくれ、そこからは、告別式の準備で、多忙を極め、寝食を忘れて、準備に追われました。
そんな中、打合せで訪れた料亭で、ある出来事がありました。
その料亭の女将さんは、打合せの前に、まず、一服のお茶とお菓子をだしてくださいました。
「まずは、いただいてください」
久しぶりに、落ち着いていただくお茶とお菓子。
起きた出来事を、悲しみを、咀嚼することなく、慌ただしく、ざわついていた心が、
ほっとする一服をいただいたその瞬間、
解放され、ほどけ、癒されました。
その時に、お菓子は、
甘くて美味しいだけでなく、
真に心を癒し、整えるものなんだと、
教えられ、気づきました。
そういえば、、、戦国時代、生と死を目の当たりにした武将が、刀を下ろし、小さな茶室で、お茶を頂いた時も、きっと、心を癒して、解放していたのかもしれません、、、。
このおもてなしで、お茶とお菓子は、甘くて美味しいものだけでなく、心をほどいて、癒すものなのだと、気づきました。
このことは、私が、ずっと抱えてきた葛藤すら、ほどいてくれました。
だから、、、糖質は、大目に見て(笑)、
心を癒す、ほどくような和菓子を作り、
楽しく分かち合っていきたいと、
心より思いました。
そうゆう気持ちをもって、教室をはじめて、
今日で、一年目となります。
和菓子を通し、様々なご縁が繋がりました。
お越しくださった全ての生徒様に感謝申し上げます。
ありがとうございました。
また、いつも、支えてくれる友人達、
様々な協力をしてくださるハックルベリーブックス奥山店長には、
心より感謝申し上げます。
いつも、ありがとうございます。
霜月のお稽古は、そんな気持ちをお返ししたく沢山の感謝を込めて、一周年の特別版となります。
心を込めていれたお茶と和菓子の世界をお楽しみ下さい。
先日、京都で手に入れた鶴と亀の和三盆もお出しします。
また、心を込めて作った花びら餅もお土産として、贈ります。
お楽しみに。↓↓↓↓↓
三年間の闘病の後、亡くなった父。
ベットの上でも、生きることに前向きだった父の命を全うする姿に、動かされて、ずっとやりたいと思っていた教室を、はじめました。
そんなこともあり、教室の名前、おけや は、旧姓から、一字もらって、つけました。
ようやく、一年目を迎えた小さな教室ですが、これからも目にみえる形以上に、真心を大切に、心を癒し、ほどくような和菓子と皆様を繋ぐ楽しい場所でありたいと思います。
美しい季節を感じながら、、。
●道明寺羹「梅扇 紅白」
今後とも、和菓子教室 おけやを、
よろしくお願い致します。
11月6日 一周年の記念によせて 感謝とともに
和菓子教室 おけや
富田 夏絵
★★★今後の教室の予定★★★
★最近インスタをはじめました★@wagashi_okeya
皆様のご参加、心よりお待ちしております。