ここのところ、気温が一段下がり、
儚い線香花火の最後の火のように、
夏の終わりをすぐそこに感じるようになりました。
●練り切り「儚い」
猛暑で、大変な夏でしたが、
夏生まれとしては、夏の終わりを、寂しく思います。
しかし、、、秋は、また、和菓子の美味しい季節。
夏のぷるっと、ひやっと、つるっとの和菓子も美味しいですが、
秋の、いも、くり、かぼちゃのほっくりしたものや、
あつあつの蒸し物が、また、楽しい季節です。
特に、栗の菓子は、特別で、気合いが入ります。
長月のお稽古では、栗蒸しようかんを作ります。
それならばと、妹が、美味しい栗蒸しようかんを紹介してくれました。
●松葉屋「月よみ山路」
栗とあんのさかえめを感じないから、絶対たべてみて!といわれ、たべました。
本当に、さかえめがない!!素晴らしい一体感!!
栗蒸しようかんは、こうあるべきだよと、
妹に言われているようでした。
また、このシンプルな栗蒸しようかんを竹皮で包んで蒸す素朴さも気に入りました。
月よみの 光を待ちて 帰りませ
山路は 栗の いがの多きに。 良寛。
しおりにあった歌に、菓銘をかみしめ、また、おいしさが増します。月の綺麗な季節に、月を愛でながらいただきたいですね。
ご興味のある方は、ぜひ、召し上がってみてください。とっても、幸せな気分になりますよ。
私も、夏との別れを惜しみながら、
より美味しい栗蒸しようかんの試作に励みます!!
●長月のお稽古の栗蒸しようかん
和菓子教室 おけや