和菓子教室 おけや

千葉県柏市にて和菓子教室 おけやを主宰しております。季節の和菓子と皆様を繋ぐ場所になれれば、嬉しく思います。

五分間の感動

さて、昨日は、父の日と夫の誕生日が近いので、夫の好物の鰻をたべにいきました。

美味しんぼ  という漫画にのったことのある

喜多川という柏市の鰻やさんです。

 

はじめて、伺いましたが、

なんと、注文をしてから、

さばいて、やくそうで、30〜50分待つとのこと。

内心えーーーーと、心でつぶやきました。

しかし、周りを見回すと、皆さん、とても、お利口に待っています。きっと、それだけの価値があるのだろうなぁと、お利口に待ちました。

40分まち、きました!

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皮がパリパリ、中がフワフワ、

臭みひとつなく国産の上品なお味でした。

私が、今まで食べた中で、一番、美味しい鰻でした。

本当に美味しかった!

そして、お吸い物のおだし。

ちゃんとひいてある美味しいおだしで、だし好きの私としては、あと、10杯のめるくらい美味しいお出汁でした。

そしてそして、、ヨウジが、なんと、

黒文字だったのです!!

本当にこだわっているお店というのが、

よく、わかりました。

食べてみて、この美味しさを味わうための、

40分と、本当に納得しました。

お利口にまっている大人達は、この時間がないと、あの味は、味わえないと知っている方々だったのだと思いました。

 

先日、何かのテレビ番組で、

12年連続、ミシュランガイド三つ星の

フレンチの岸田周三シェフが、

5時間かけてやくお肉を紹介していました。

 

コメンテイターの方が、、、

食べたら五分だよ。 贅沢だよね。

と。

 

シェフは、それに対し、

その五分の中に感動がある。

その感動をもとめて僕らは、仕事をしている。

と。

かっこいいですね!

 

この鰻をたべて、その言葉を、ふと、

思い出しました。

 

私も、和菓子教室では、仕込みや、道具の準備、お話の準備や、手書きのレシピ、、、時に、睡眠が削られることもありますが、

五分間の感動

をいかに、皆様に伝えられるかを考え、情熱をもって、邁進したいと、思いました。

40分待って5分でたべるこの鰻と、

岸田シェフに教えられました。

 

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●白蜜かんてん

さて、ボリュームのある食事のあとのデザートは、自宅にてゆっくりと、

かんてんと白玉に、さっぱり白蜜をかけて。

この時期の和菓子、、、やっぱり好きだなぁ。

 

和菓子教室   おけや