和菓子教室 おけや

千葉県柏市にて和菓子教室 おけやを主宰しております。季節の和菓子と皆様を繋ぐ場所になれれば、嬉しく思います。

涙そうそう

先日の沖縄旅行では、

夜になると、そこかしこで、沖縄の曲のライブが!

そんな曲の中には、「涙そうそう」も。

この曲を聴くと、、、思い出すのは、、、

18歳の時に亡くなった母のこと。

沖縄の海と、夜空を見ながら、音楽に導かれるように、母を思い出しました。

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●黒糖錦玉「一番星」

一番星に祈る  それが私のくせになり

夕暮れに見上げる空  心いっぱいあなた探す

                         〜「涙そうそう」歌詞より〜

 

母亡き後、一人で寂しい思いをした父。

今は亡き、両親の並んでいる写真をみると、

なぜか、父が、少し嬉しそうだなぁと感じます。

二人仲良く空から皆を見守っていて欲しいなぁと思います。

 

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先日、沖縄で、お邪魔した仲宗根黒糖さんの黒糖と、さとうきびの蜜(使用後ですいません)。

その黒糖で作った錦玉に、贅沢にも、サトウキビの蜜でつくった黒蜜をそえて。

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1本のサトウキビを何回も絞るところがある中、仲宗根さんは、サトウキビを絞るのは、一回だけ。

そのこだわりが上質で品のいい甘さに繋がっています。

この黒蜜をかけていただくと、このうえなきしあわせのお味でした。

沖縄に行き、仲宗根さんと、出会えて、本当によかったです。黒糖を使うときは、いつも、あの優しい笑顔が浮かびそうです。感謝、感謝です。

 

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●練り切り「波の音」

キラキラ輝く沖縄の海をイメージして。

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和菓子教室   おけや

心に沁みる味

前回もお話しましたが、

晩夏の沖縄旅行に行ってきました。

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家族は、マリンスポーツが一番の目的で、あれやこれやと楽しんでおりました。

 

かわって、私の一番の旅の目的は、こだわりの黒糖を買うこと。

そして、作っている方にお会いすること。

それは、昔ながらの製法と完全な手作りで黒糖作りを行っている仲宗根黒糖さんです。

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とても、ワクワクしながら、お邪魔しました。

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仲宗根さん。何て、素敵な笑顔なのでしょう!

飾らない素の美しさに溢れた方でした。

ちょうど、できたての黒糖を割っていたところでした。

 

仲宗根さんは、偶然出会ったおじいが作った、手作りの黒糖をはじめて食べたとき、衝撃が走ったそうで、この黒糖を作りたいと思い、弟子入りし、当時の仕事を辞め、黒糖作りをはじめたそうです。

その黒糖は、さとうきびの絞り汁を地釜で5時間以上かけて煮詰めていく、100パーセント手作りの昔ながらの製法です。

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●仲宗根黒糖さんの地釜

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黒糖出来上がり 

切れやすくするため、専用器具で、あたりをつけます。

さとうきび糸満市の契約農家の畑まで出向いて、収穫、運搬の工程から携わるそうです。

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●古宇利島へいく途中のさとうきび畑

沖縄では、わりと、さとうきび畑に遭遇することがありますが、風に揺れ、本当に、ざわわざわわといっているかのようです。太陽を浴びて、これから、まだまだ大きくなるそうです。

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●できたての黒糖

作る工程も、ご厚意で見せていただいた上に、貴重な出来立ての黒糖をいただきました!

甘みがしつこくなく上質な甘みで、本当に澄んだお味。コクもしっかりあります。

何より、この暑い沖縄で、地釜で、5時間火をかけて、ずっとねり続けるような仲宗根さんの黒糖作りへの情熱も相まって、

心に沁み入るお味でした。

本当に、ごちそうさまでした。

 

昔ながらの製法と完全な手作りで、

こだわりの黒糖作りを貫いている仲宗根さん。

飾らない人柄と、黒糖作りへの情熱、

そして、何より優しい笑顔。

お会いして、食べて、

これからは、ずっと、心に沁みる

仲宗根さんの作った黒糖を使いたいと、

心より思いました。

 

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●フクギの並木

さまざまなものに、素であることの美しさを感じる

本当に癒された沖縄の旅でした。

平和に暮らせる毎日に心から感謝して、、、

秋から、また、頑張ります。

 

和菓子教室   おけや

体に沁みる味

夏の終わりの家族旅行へ。

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沖縄にいってきました。

今回の旅の目的のひとつ、

羽田、成田空港の虎屋でしか、売っていない羊羹「空の旅」を買うこと。

15代目社長が、飛行機から見下ろしたパリの夕焼けに感動したことがきっかけで、できた羊羹だそうです。

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出発前に、ゲットできました。

白小豆の上品なお味。色がドラマチックで、何だか色気のある、いつもの虎屋の雰囲気とはいい意味でことなる羊羹でした。

 

読谷村にて、娘たちが、海のアクティビティをしている間、ふと、入ったカキ氷やさん。

メニューをみて、直感で、ここは、絶対おいしい!

ということで、五種類のソースがかかったカキ氷を。

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●旬の県産果実氷

マンゴー、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ、グアバ、パイン、全て県産や、石垣島の無農薬。

食べると、、、もう、酵素たっぷり、細胞がよろこぶようなパワーのあるお味でした。

全て自然の甘みで、じわーっと体に沁み入るような。

 

カキ氷やさんにお話を伺うと、この県産、石垣産の美味しいフルーツの味を生かすため、砂糖は、あまり使わず、切り方もひとつひとつの個性を生かし、お隣同士のフルーツも混ざった時の味の計算をするというとても、考えられた一杯とのこと。常に、一番美味しい形を追求し、日々進化するので、五年前のカキ氷と、いまのカキ氷は、内容が違うそう。

生産者の思いを背負って、素材を感じて、

常に進化する姿勢のピュアさや情熱。

本当に素敵な人と、素敵な一杯に、出会えました。

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読谷村のドラゴンフルーツ

ドラゴンフルーツの花は、夜中から朝方にかけ一回しか咲かないとてもきれいな白い花だそう。ロマンチックですね。

 

残念ながら、残波果実氷店は、オープン6年目にして、9月でお店を閉店されるそう。

このタイミングで、このカキ氷をいただけたこと、本当に幸運でした。

 

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カキ氷やさんの目の前には、ザワワザワワと、サトウキビがゆれていました。

カキ氷やさんと同じく、飾らない素の美しさを放っていました。

 

和菓子教室   おけや

儚い

ここのところ、気温が一段下がり、

儚い線香花火の最後の火のように、

夏の終わりをすぐそこに感じるようになりました。

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●練り切り「儚い」

 

猛暑で、大変な夏でしたが、

夏生まれとしては、夏の終わりを、寂しく思います。

 

しかし、、、秋は、また、和菓子の美味しい季節。

夏のぷるっと、ひやっと、つるっとの和菓子も美味しいですが、

秋の、いも、くり、かぼちゃのほっくりしたものや、

あつあつの蒸し物が、また、楽しい季節です。

特に、栗の菓子は、特別で、気合いが入ります。

 

長月のお稽古では、栗蒸しようかんを作ります。

それならばと、妹が、美味しい栗蒸しようかんを紹介してくれました。

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●松葉屋「月よみ山路」

栗とあんのさかえめを感じないから、絶対たべてみて!といわれ、たべました。

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本当に、さかえめがない!!素晴らしい一体感!!

栗蒸しようかんは、こうあるべきだよと、

妹に言われているようでした。

また、このシンプルな栗蒸しようかんを竹皮で包んで蒸す素朴さも気に入りました。

 

月よみの 光を待ちて  帰りませ

山路は  栗の  いがの多きに。   良寛

 

しおりにあった歌に、菓銘をかみしめ、また、おいしさが増します。月の綺麗な季節に、月を愛でながらいただきたいですね。

ご興味のある方は、ぜひ、召し上がってみてください。とっても、幸せな気分になりますよ。

 

私も、夏との別れを惜しみながら、

より美味しい栗蒸しようかんの試作に励みます!!

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●長月のお稽古の栗蒸しようかん

 

和菓子教室   おけや

 

★神無月のお稽古のお知らせ★

★満席となりましたので、お申し込みを締め切りとさせていただきます。ご応募ありがとうございました。★

 

10月は、秋の風にのって、雁が北から渡ってくるころでしょうか。「初雁」という菓銘のお菓子が、お店に並ぶと、この季節がやってきたと改めて感じます。

日も短くなり、秋の夜長に、ゆったりと、時を過ごす季節ですね。

そんな過ごしやすい充実した季節に、和菓子を手作りしてみませんか?

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●ういろう「秋の空」

哀愁漂う秋の夕暮れをイメージして。すりガラスのようなういろうが、秋の黄昏時の切ないイメージにぴったりです。

中あんは、きめの細かい白あんに柚子をしのばせて。

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●かぼちゃのきんとん

ハロウィンも近いので、かぼちゃを丁寧に裏ごしし、きんとんに。ほっくりと、甘いかぼちゃの美味しさを、しみじみと味わっていただきたいです。

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召し上がる時は、半分は、そのままのかぼちゃの味を楽しんでいただき、残り半分は、有機のシナモンをかけていただきます。この味の変化が、また、楽しいです。

お茶は、初雁にちなんで、雁が音が、ぴったりですね。加賀棒茶をあわせます。

〈日時〉10月21日(月曜日) 13:00~15:30

                  ※延長する場合もございます。

〈場所〉児童書籍専門店 ハックルベリーブックス二階    千葉県柏市柏3-8-3

〈内容〉「秋の空」ういろう製

               「かぼちゃのきんとん」

 ※和菓子は、計四個作り、二個試食し、二個お持ち帰りとなります。

〈持ち物〉・エプロン ・お手ふき ・筆記用具  

・お持ち帰り和菓子をいれるバッグ

〈料金〉3500円(税込) ※今月より、料金改定となります。よろしくお願いいたします。

〈定員〉6名様

満席となりました。ありがとうございました。

〈お申込み方法〉ご参加いただける場合は、下記のメールにお申込み下さい。1〜2日中には、必ず、返信メールを送らせていただきます。

wagashiokeya@gmail.com

ガラケーから上記メールアドレスに、送信できないことがございます。ガラケーの方、パソコンからの方、及び上記メールアドレスに送信しても、返信がない場合は、お手数ですが、下記アドレスに送信願います。

wagashiokeya@yahoo.co.jp

〈お申込み内容〉

①お名前  ②当日連絡のとれる電話番号③メールアドレス④ご住所

 件名は、「神無月のお稽古申込み」で、お願い致します。

*ご不明な点等ございましたら、上記のメールアドレスまで、遠慮なくご質問下さい。

 

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●秋の蔵出し嬉野茶

新茶の時期、いろいろなお茶をだしましたが、一番人気は、佐賀の嬉野茶でした。

その昔は、写真の釜で、釜炒りしたそうです。私も大好きなお茶です。その新茶を熟成させ、秋の蔵出しの一番茶を、神無月のお稽古で、出せるかと思います。とても楽しみに待っていたお茶なので、皆様も、おたのしみに。

 

当日は、五感をはたらかせ、心をこめ、楽しく和菓子を作っていきましょう。

ご参加、心よりお待ちしております。

 

和菓子教室    おけや

夏から秋へ

夕方の犬の散歩。

晩夏から初秋になくツクツクボウシの大合唱でした。

吹く風にも、確実に、季節の変わり目を感じるようになりました。

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この夏は、教室をお休みさせていただきましたが、

沢山の気づき、発見があり、

そこから、様々を追求し、

秋に向け、沢山のインプットができました。

秋からは、教室で、沢山アウトプットしていきたいと思います。

また、改めて、心に沁み入るような和菓子作りを大切にしていきたいと思います。

 

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●薯蕷練り切り「黄葉」

 

秋は、初めて挑戦することもあります。

いただいた機会に、自分の持てる力を全て出し、

全力でお返ししたいと思います。

 

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●みぞれ羹「福べ」

この夏は、寒天で沢山遊びました(笑)。

ひょうたんも沢山作りました。

ひょうたんの作り納めです(笑)。

ひょうたんは、瓢「ふくべ」とも呼ばれます。

皆様に福がくるよう、菓銘に託しました。

 

秋から、また新たに、和菓子教室   おけやを、

よろしくお願い致します。

込める心は、いつもマックスで、頑張ります。

 

和菓子教室    おけや

お盆

お盆は、新潟へ、お墓まいりで帰省しました。

なんと、気温は40度。

こんなに暑いときは、川に足でも。

この暑さの中、ついてきたのは、犬だけでした(笑)。

娘たちが幼い頃はよく、水の綺麗な清流「五十嵐川」で、川遊びをして、小さな魚をすくいました。

そんなことを思い出して。

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●みぞれかん「清流」

このみぞれ羹は、食べる直前に、新潟の藻塩をかけて、いただきます。冷製の道明寺羹に、新潟の藻塩がアクセントに!楽しい味です。

 

父がなくなり、2回目のお盆。

お墓の前で、ばったり、父の友人に。思い出話をしながら、一緒にお参りしました。ありがたい偶然でした。

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●葛製「送り火

葛の中の餡は、杏あんで、中央に杏のジュレを。ジュレといっても自家製ジャムです(笑)。うっすら浮かび上がる中あんの影が火の芯のイメージです。

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●自家製あんずジャム

 

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●星野園   玉露芽茶

三条市のお茶やさんですが、この玉露芽茶、

甘くて、緑も綺麗で、とてもおいしいお茶です。

私が、このお茶を大好きなのを知っている叔父は、いつも、ストックしていて、どんなに突然、訪問しても、お土産として、渡してくれます。

いつも変わらない叔父の優しさに、感謝です。

何かと気にかけてくれる叔父と叔母は、私のふるさとの景色のひとつです。

 

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お盆は、ふるさとにて、縁のある人、はじめましての素敵な方にもお会いし、仏縁も含め、沢山のご縁の中で、とても、よい時間を過ごすことができました。

 

さてさて、ふるさとの夏の定番でも食べましょうか。

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●新潟の枝豆

やっぱり、おともは、ビールです。

 

和菓子教室   おけや